株式会社進和【7607】2025年8月期 第3四半期決算分析

~好調な国内需要とEV関連投資が収益を牽引~

2025年7月11日、株式会社進和は2025年8月期第3四半期決算を発表しました。全体としては、売上・利益ともに前年同期比で大幅な増加を記録し、力強い業績回復が続いています。本記事では、そのポイントをわかりやすく整理し、投資家目線で注目すべきポイントを解説します。


1. 業績ハイライト

項目2025年8月期3Q前年同期比
売上高644億円+13.0%
営業利益38億円+62.8%
経常利益39.8億円+51.1%
親会社株主に帰属する純利益26.8億円+48.1%
1株当たり四半期純利益200.34円+64.1円増

国内のEV・自動化需要が追い風となり、営業利益は前年同期比で62.8%増と大幅に改善しました。純利益も約27億円に達し、利益水準としても安定した成長が見られます。


2. セグメント別の業績動向

● 日本(主力市場)

  • 売上高:553億円(前年同期比 +20.1%)
  • セグメント利益:26.8億円(+155.6%)

EV・車載電池向けの生産設備や、自動搬送ロボット(AMR)の販売が伸び、利益率の高い製品構成が寄与しました。

● 米州

  • 売上高:75億円(▲18.2%)
  • セグメント利益:6.2億円(▲34.9%)

前年に大型プロジェクトがあった反動減が響き、前年割れとなりましたが、日系自動車向けは底堅く推移。

● アジア・パシフィック

  • 売上高:39.6億円(+20.6%)
  • セグメント利益:5.0億円(+31.5%)

インド子会社を新たに連結対象としたこともあり、堅調な成長を見せました。

● 中国

  • 売上高:32億円(▲16.6%)
  • セグメント損失:1,500万円

中国経済の鈍化を受けて投資抑制の影響が出ており、損益もマイナスに転落。


3. 財務状況の概略

指標2025年5月末時点前期末比
総資産745.7億円+89.7億円
純資産429.1億円+12.8億円
自己資本比率57.3%▲5.9pt
現金及び預金残高285億円+86億円

現預金が大きく増えた一方で、契約負債や仕入債務の増加も見られ、財務構造としては攻めの姿勢に映ります。


4. 配当状況

  • 中間配当:56円(前年:50円)
  • 年間予想配当:112円(前年:102円)

堅調な業績を背景に増配が予定されており、株主還元意識も強化されています。


5. 今後の見通し

通期業績予想は以下のとおり据え置かれています。

指標通期予想前期比
売上高810億円+4.1%
営業利益41億円+15.2%
純利益30億円+9.9%
EPS(1株益)224.05円+20円超

中期経営計画「Change! Shinwa Moving Forward 2026」の下、成長市場への展開が加速しており、EV・物流自動化といったテーマ性のある分野での成長に期待が集まります。


6. 投資家へのメッセージ

株式会社進和は、堅調な国内事業に加え、新興国での基盤拡大にも取り組んでおり、持続的成長に向けた布石を着実に打っています。とくにEV・自動化といった社会的トレンドとの親和性が高い事業構造であり、中長期的にはさらに評価が高まる可能性もあります。

配当利回りも高めで、安定成長型の中堅企業として注目される銘柄です。


📌まとめ

  • 国内のEV・自動搬送設備が絶好調
  • 営業利益は前年比+60%超の増益
  • 自己株式の消却で資本効率向上へ
  • 今後も堅実な成長と株主還元が見込まれる

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