2025年7月11日に発表されたARアドバンストテクノロジ株式会社の2025年8月期第3四半期決算(連結)は、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要の高まりやAI関連案件の増加により、前年同期比で大幅な増収増益となりました。以下、その内容を詳しく解説します。
1. 業績ハイライト
| 項目 | 2025年8月期3Q累計 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 103.1億円 | +23.5% |
| 営業利益 | 5.6億円 | +96.1% |
| 経常利益 | 5.7億円 | +93.1% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 2.5億円 | +39.9% |
| 1株当たり四半期純利益 | 75.85円 | (前年:53.86円) |
生成AIやクラウドを活用したDXソリューションの需要が高まり、複数の国内大手企業からAI開発関連の大型案件を受注。売上と利益ともに前年同期を大幅に上回りました。
2. 財務状況:資産は大幅増、のれん計上も
| 指標 | 2024年8月期末 | 2025年8月期3Q末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 47.5億円 | 64.3億円 |
| 自己資本比率 | 41.4% | 29.8% |
| 現金および預金 | 23.3億円 | 26.6億円 |
| 自己株式取得額 | ▲1.3万円 → ▲3.0億円 | - |
2024年11月に実施したM&A(株式会社ピー・アール・オーとその子会社3社の買収)により、「のれん」約8.5億円を計上。また、自己株式取得により純資産が若干減少していますが、キャッシュポジションは安定しています。
3. AI・DX事業の加速:戦略投資と採用強化
同社は「クラウド×データ×AI」を軸としたDX支援を主力とし、以下の取り組みに注力しています。
- 生成AIの実用化(自然言語処理・画像認識など)
- スマートファクトリー/交通インフラ領域への展開
- 新卒エンジニアの積極採用と早期戦力化
- オフィス移転による業務環境最適化
さらに、M&Aによる事業基盤の拡充や、間接業務の効率化によるシナジー効果が今後の収益拡大に寄与すると見込まれます。
4. 通期業績予想(修正後)
| 指標 | 通期予想(修正後) | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 140.6億円 | +26.3% |
| 営業利益 | 7.0億円 | +66.0% |
| 経常利益 | 7.06億円 | +57.5% |
| 当期純利益 | 4.26億円 | +54.5% |
| 1株当たり利益 | 130.27円 | - |
利益率の改善と受注案件の増加が好調な見通しを支えており、会社側は前回予想を上方修正しています。
5. 今後の注目ポイント
✅ M&A効果の本格化:ピー・アール・オーとの統合による業務効率化・収益貢献
✅ エンジニア採用・育成による生産性向上
✅ AI開発案件の受注動向:今後も官公庁・大企業からの引き合い増加が期待されます
✅ 自己資本比率の回復と財務健全性の維持
まとめ
ARアドバンストテクノロジ株式会社は、AI・クラウドを活用したDX支援で着実に成長しており、2025年8月期も堅調な業績を予想しています。財務の健全性も一定水準にあり、今後のAIブームを背景としたさらなる成長に期待が持てそうです。

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