【9861】吉野家ホールディングス、2026年2月期第1四半期決算|売上・利益ともに堅調、ラーメン事業も始動

2025年7月8日、株式会社吉野家ホールディングス(東証プライム:9861)は、2026年2月期第1四半期(2025年3月~5月)の連結決算を発表しました。売上・利益ともに前年同期を上回る堅調な結果となりました。


■決算ハイライト

項目2026年2月期Q1前年同期比
売上高522億18百万円+9.8%
営業利益10億56百万円+20.0%
経常利益12億41百万円+0.3%
四半期純利益7億42百万円+9.0%

■業績の背景とポイント

日本国内の景気回復基調や訪日外国人による消費増加を追い風に、外食産業も徐々に回復しています。しかし、原材料費や光熱費の高騰、労働需給のひっ迫など、依然として厳しい事業環境が続いています。

そうした中、吉野家HDは5月に発表した中期経営計画「変身と成長」に基づき、以下の戦略を推進中です。

  • 吉野家ブランドのリニューアル:新サービスモデル「クッキング&コンフォート」や「ジグソーカウンター」導入を推進。
  • はなまるうどんの改革:テーブルオーダーによる作りたて提供の検証。
  • ラーメン事業の強化:宝産業(2024年5月)、キラメキノ未来(2025年1月)を子会社化し、第3の柱として育成。

■セグメント別概況

●吉野家

  • 売上高:343億57百万円(+8.0%)
  • セグメント利益:9億27百万円(-9.5%)

新商品やキャンペーンが奏功する一方で、コスト増により利益は減少。

●はなまる

  • 売上高:80億01百万円(+4.6%)
  • セグメント利益:7億18百万円(+9.3%)

つけ麺や鬼おろし系メニューが人気を博し、利益増に寄与。

●海外

  • 売上高:68億58百万円(+0.1%)
  • セグメント利益:4億15百万円(-11.6%)

為替や人件費高騰の影響が残る一方で、シンガポールではハラル認証により新規顧客層を開拓。


■財務状況

  • 総資産:1,196億96百万円(+5億83百万円)
  • 自己資本比率:53.5%(前年同期比▲0.4pt)

自己資本比率はやや低下したものの、堅調な財務基盤を維持しています。


■配当・通期予想

2026年2月期の年間配当予想は**20円(中間10円・期末10円)**で据え置き。

通期の業績予想も前回発表から変更なしで、以下の通りです。

項目通期予想前年比
売上高2,250億円+9.8%
営業利益74億円+1.3%
経常利益80億円+0.1%
純利益42億円+10.4%

■今後の注目ポイント

吉野家ホールディングスは、既存ブランドの磨き上げと新規事業(ラーメン)の拡大を並行して進める「二正面作戦」を展開しています。コスト上昇への対応と、収益性向上の両立が今後のカギとなるでしょう。


【まとめ】

吉野家HDは、堅実な国内戦略と成長ドライバーの確立に注力しながら、収益力の強化に取り組んでいます。原材料価格や為替の影響を受けながらも増収増益を維持しており、今後の中計の実行に期待がかかります。

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