~売上は増収も、利益は減益。不動産関連費用が重荷に~
概要
2025年7月4日、文具・事務用品メーカーである株式会社リヒトラブが2026年2月期 第1四半期(2025年3月1日~2025年5月31日)の連結決算を発表しました。売上高は前年同期比で増収となったものの、利益面では減益となる結果となりました。
業績ハイライト(連結)
| 項目 | 2026年2月期1Q | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 28.0億円 | +4.1% |
| 営業利益 | 0.18億円 | △74.9% |
| 経常利益 | 0.39億円 | △57.4% |
| 四半期純利益 | 0.25億円 | △56.9% |
| 包括利益 | △1.31億円 | ― |
事業別の状況
事務用品等事業
主力の事務用品等事業では、以下のような新製品が好調に推移:
- サンリオとコラボした「PuniLabo」スタンドペンケース
- 透明窓付きの機能性ペンケース「XCOA」
- コレクションアイテム向け「Collel」
- 定番の「机上台」「ルーパーファイル」「ミファ」シリーズも堅調
その結果、事務用品等事業は売上高27.0億円(前年同期比+5.0%)、**営業利益1.86億円(同+120%)**と好調な内容でした。
部門別の売上増減率:
| 部門 | 売上 | 増減率 |
|---|---|---|
| ファイル部門 | 8.2億円 | △2.1% |
| バインダー・クリヤーブック部門 | 7.1億円 | △0.8% |
| 収納整理用品部門 | 8.9億円 | +7.2% |
| その他事務用品部門 | 2.7億円 | +50.4% |
とくに「その他事務用品」の大幅な伸びが目立ちます。
不動産賃貸事業
一方、不動産賃貸事業では2024年11月に大阪の倉庫を売却した影響が出ており、**売上高は1.0億円(前年同期比△15.9%)**と減収、営業損失は0.65億円(前年同期は0.32億円の利益)に転落しました。
これは新たに購入した物件(大阪市東成区)の取得費用などが響いたためです。
財務状況
- 総資産:130億円(前年末比△3億円)
- 純資産:104億円(前年末比△2億円)
- 自己資本比率:**79.7%(前期末比+0.5pt)**と依然として高水準
現金及び預金は約6.6億円(前年末比△17億円)に大きく減少していますが、これは不動産取得によるものです。
今後の見通し
2026年2月期通期の業績予想は据え置きで、以下を見込んでいます。
| 通期見通し | 金額 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 95.0億円 | +3.0% |
| 営業利益 | 3.0億円 | +67.8% |
| 経常利益 | 3.3億円 | +59.1% |
| 純利益 | 2.5億円 | △39.3% |
事務用品の新製品開発や価格改定、生産効率改善などにより、業績改善を目指す方針です。
まとめ
株式会社リヒトラブは、主力の事務用品事業で新製品や「推し活」関連商品の投入が奏功し増収を達成しました。一方で、不動産事業での一時的な投資コストが利益を圧迫し、全体では減益決算となっています。
文具市場は法人需要の縮小傾向にあるものの、個人の趣味嗜好を反映した製品へのニーズは強く、同社の「個性派文具」戦略が今後のカギを握りそうです。

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